ichikawa house ichikawa house 戸建て住宅 / 鉄骨造 / 千葉県市川市 市街地に建つ家族と犬のための住宅 パーティションや屏風は、完全に分離することもなく、見えすぎることもなく、気持ちの良いつながりを作ります。住宅に対しても仕組みをつかって、街の一角に住まうことを考えました。周りの状況に合わせながら壁の高さを下げることで、視線をコントロールしながら開放的なスペースがうまれます。住宅と周りの環境との、新しい関係が始まります。 パーティションで区切るようにやわらかく周辺とつながります 敷地の隣には小さな公園があり緑やオープンなスペースをうまく取り込むことができそうでした。よく使われている道で交通量があることから、あまりオープンになりすぎないような工夫が必要でした。そこでパーティションを立てるように区切り、周りの環境からそっと切り取ります。そととなかが緩やかにつながることで、オープンさとプライバシーを兼ね備えた毎日が始まります。 配置図、平面図 2階バルコニー、3階テラス、屋上と3タイプのそとのスペースを持ち、お茶や昼寝、読書、ガーデニングなど用途や気分によって使い分けることができます。毎日のアクティビティが自然に外へと引き出され、生活の幅がぐっと広がります。住宅街の中でも工夫を行うことで自然に親しんだ毎日が送れます。 様々な方向から光が入り、空気が流れます 階段の上にはトップライトがあり、ハイサイドライトと合わせて部屋の両側から光が入ります。階段は光の通り道と同時に空気の通り道としても機能し、重力換気により効率よく新鮮な空気で室内を満たすよう設計しています。正面の窓は通りに面することから下部を乳白色とし、光を通しながら視線をコントロールしています。 寝室とプライベートなテラス 3階寝室:奥は屋上へとつながるテラス。テラスの窓は乳白色となっているので、テラスはもちろん寝室も、視線を全く気にすることなく快適に過ごせます。プライベートな屋外空間が生活を外へと引き出します。人工照明や空調よりも、自然の陽射しや風はなにより気持ちが良いものですし、自然エネルギーを利用することは省エネルギーにもつながります。 室内のようにすごせる屋外スペース 3階テラス:空が切り取られた、プライベートな屋外スペースです。本を読んだり、お茶を飲んだりと、使い勝手の良い屋外空間です。 1日中明るい子供部屋 左側階段上のトップライトからも光がまわり、一日中明るい部屋です。成長に合わせて、二つの部屋に分けることができるように設計されています。 公園の緑が楽しめるキッチン 明るく使い勝手の良いキッチンです。緑地の樹木に合わせて窓を計画し、緑が楽しめる広がりを持ったキッチンとなりました。リビングルームとは区切らずに建物いっぱいの長さを設けることで、伸びやかなスペースとなるよう計画しています。鉄骨造とすることにより、広い窓と間仕切りの少ないすっきりとした空間を計画しています。仕切りのない形状はフレキシブルに利用できます。 陽射しやみどりと一体となったリビングルーム 毎日の太陽の動きや、四季の変化のなかでの生活です。市街地の中でも、建物を工夫することで自然に親しむ毎日がはじまります。パーティションのような高さの壁は視線をカバーしながら陽射しや風はもちろん、周辺の活気も室内に取り込みます。都市の活き活きとした環境の中でプライバシーを気にすることなく日々の生活が楽しめます。 光で満たされた階段 上部に設けられたトップライトからの光を1階にまで届けます。 使い勝手の良いバルコニー テラスの床をグレーチングとすることで、その下の玄関に明るい光を届けます。手摺にはエキスパンドメタルを貼り、やわらかくカバーします。 外観 道行く人からは見上げとなることから、建物の窓を通して見えるのは天井となり、互いに快適な関係がつくれます。パーティションのような高さの壁を用いて、隣地の公園の緑を借景として利用することで、自然の移り変わりを楽しめる住宅となりました。ichikawa house を最後までご覧頂きありがとうございました! ☞ You may also like…中庭とテラスと屋上を持つ住宅 → Setagaya house 立体的につながるテラスを持つ住宅 → Tamagawa houseテラスと中庭に包まれた住宅 → house ch works top 1級建築士事務所 有限会社 吉原美比古建築設計事務所158-0094 東京都世田谷区玉川3-15-7 山田ビルB402東急田園都市線「二子玉川駅西口」徒歩4分telephone / facsimile : 03-5716-5174url : https://yy-ao.come-mail :yoshihiko.yoshihara@gmail.com